波乗りクリニック

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ミドリガメ輸入禁止

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ミドリガメ サルモネラ感染の原因ともなる、ミドリガメの輸入が禁止されましたが、目的は感染症対策ではないようです。

 音頭をとっているのは厚労省ではなく環境省で、理由は健康対策ではなく、日本古来の生態系を守るためのようですね。

<読売新聞 2014年1月9日>
「人気のミドリガメ、輸入禁止へ…生態系を破壊」
 ペットとして人気がある外来種のミドリガメについて、環境省は輸入や飼育を禁止する方針を固めた。野外に放されたミドリガメが、もともと日本にいたイシガメを準絶滅危惧種に追いやるなど生態系を壊しているからだ。
 ただ、数十万匹とみられるペットの飼育を禁じるのは初の試みで、混乱も予想される。同省はまず輸入を禁じ、飼育禁止は後回しにする考えだが、カメを処分したい人や飼い続けたい人にどう対応するのか、頭を悩ませている。

以上が記事の一部です。

 米国では1975年に「背甲の長さが4インチ(約10センチ)未満の小亀を販売・配布を禁止する」法律が出来ました。これにより、一年あたりのサルモネラ感染症による1500件の入院と40件の死亡が予防できたと、米国疾病予防センター(CDC)は報告しています。

 ちょうど私が小学校低学年の頃で、縁日で買ってもらった亀を毎日のように手のひらに載せて遊んでいました。まず間違いなく手洗いなどしていませんから、非常に危険な行為でした。アメリカではそのような動きがあったようですが、日本の普通の小学生はみんな知らなかったと思います。

 以前に 救急外来に来た小児の中にミドリガメの飼育を始めた直後に嘔吐下痢を発症した小学生がいて、便培養でしっかりサルモネラが検出されたことがありました。幸いその子は軽症で済みましたが、中には命を落とすケースもあるようです。要注意です。

 米国では販売禁止後に小児のサルモネラ感染症は減りましたがそれでも、内訳として1割が爬虫類や両生類からの感染が続いているようです。(教育目的の販売は許可されているらしく抜け穴になっているようですね)

 感染症対策として、今回の輸入禁止措置は正しいように思いますが、池などに捨てられる亀は増えると思われ…、少しかわいそうですね。