波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「居合い診断?」

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一昨日の休日診療所。

やはり、予想通り、インフルエンザの患者さんが多く訪れました。

嘔吐下痢そのほかを合わせて、内科だけで100名以上の診察をします。

こうなると、カルテや処方せんを書く時間を除いて、一人あたり1-2分で診察・診断・治療方針決定までしないといけません。

これが100名以上ですから、夕方になるとヘトヘトに疲れ、思考力もだんだん低下してきます。

しかしだいたい、このくらいの時間になると、本当の重症患者もチラホラと混じり始め、その場限りの対応というのが難しくもなってきます。

患者さんを診察して、経験値から一瞬にして診断することを「スナップ診断」と言います。

「スナップ」の語源としては「すばやく手首をひねる」ところから、野球やゴルフ用語として用いられていますが、

「手首を返す」という意味からか、「物をひったくる」というあまりよろしくない意味もあります。

「スナップ写真」というのも「一瞬にして写真を撮る・光景を切り取る」行為から来ています。

写真家、アンリ・カルティエ・ブレッソンのいうところの「決定的瞬間」というのがそれですね。

そこから、限られた情報を元に経験値に照らし合わせて瞬時に診断することを「スナップ診断」と言うようになりました。

「スナップ」自体があまりよろしくない意味も含むことがあるので、日本語に直すと「居合い診断」とでも言った方が良いのかもしれません。

効率は良いのですが、やはり見落としも出てきます。

休日診療所はスナップ診断の嵐です。(どうしてもそうならざるをえないのですね。短時間に多くの人を診なければなりませんから….。)

「発熱」=「インフルエンザ」というフィルターを通してみてしまう訳なので、原因不明の発熱で「インフルエンザ疑い」と言われた人。

症状が改善しないとき、増悪するときはかかりつけ医へご相談ください。