波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「コミュニケーション教育」

約 1 分

先週、産業医としてのお仕事で、企業に出向いてコミュニケーションについての講習会を行いました。

内容をまとめるのにコミュニケーション関連の資料を当たっていたのですが、その中に興味深いものを見つけました。

様々な書籍やサイトでも引用される有名なデータですが、改めてコミュニケーションの重要性を思い知らされます。

「企業の人事担当者が新卒採用に当たって最も重視する能力」というデータですが、この10年以上、「コミュニケーション能力」が首位を独走しています。

昨年11月の最新版で「コミュニケーション能力」が87%なのに対して、「語学力(英語?)」が3.2%となっています。

高校生の息子の時間割を見せてもらうと、毎日一時間、週に6時間が英語の学習に当てられています。

これを元に単純計算すると毎週163時間は「コミュニケーション関連」の授業がないと、社会のニーズに応えられないことになってしまいます。

もちろん英語能力とコミュニケーション能力は同列には扱えないのですが、それにしても、社会に出るまでコミュニケーションの授業が圧倒的に少ないことはおわかりいただけるのではないでしょうか?

ただ、悩みはどんなに英語をしてもその伸びには天井があり、コミュニケーションも練習次第でかなり上達しますが、やはり個人の資質で天井が出来てしまいます。

大事なことは「コミュニケーションが苦手な人がいるよ」「ただし、悪意があるわけではないよ」ということを、お互いに思えるような環境作りなのではないかと思います。

余談ですが、今のIT進化の現状を見ると、英語が出来なくても、コミュニケーションに問題があっても、笑いながら生きていける世界が出現するのではないだろうかと、少々楽観視している自分がいます…。