波乗りクリニック

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「12人の優しい日本人」

約 1 分

12人の優しい日本人「12人の優しい日本人」 1991年
 中原俊 監督 三谷幸喜 脚本

 平成26年1月16日(木)の朝日新聞デジタル版に「裁判員が辞任続き」だとのニュースが出ていました。裁判員に指名された人たちも、いろいろ事情があるでしょう。
 安価な報酬で拘束され、心理的負担を強いられたら、たぶん私もしんどいでしょう。裁判員制度も根幹からの見直しが必要かと思われます。

朝日新聞デジタル 1月16日(木)0時34分配信
<裁判員辞任続き…公判やり直し 放火事件で水戸地裁>
 水戸地裁は15日、現住建造物等放火罪に問われ、審理が始まっていた男の裁判員裁判について、裁判員や補充裁判員から辞任の申し出が相次ぎ、裁判員法で定める6人の裁判員を満たさなくなったため、同日以降の期日を取り消した。15日付で残る5人の裁判員も解任。選任手続きを最初からやり直すという。
 期日が取り消されたのは、茨城県ひたちなか市で自宅に火をつけたとして起訴された男(65)の裁判員裁判。14日が初公判で、15日に結審、17日に判決が言い渡される予定だった。
 当初は裁判員6人と補充裁判員2人を選んだが、2人が辞任を申し出た。6人の裁判員ちょうどで14日に審理を始めていた。ところが15日になって、さらに1人が体調不良を理由に辞任を申し出たという。同地裁は裁判員を追加選任することもできたが、期日の変更を伝えると残る5人も辞任を申し出たため解任し、改めて選任手続きを行う。

以上、朝日新聞デジタルから。

まわりが「12人の優しい日本人」のような、素敵な裁判員ばかりだったら、私も参加して良いのですが…。

■ストーリー■
 陪審員全員が「無罪!!」しかしその部屋からは誰も出られなかった-
 ある殺人事件の審議のために12人の陪審員が集められた。被告が若くて美人であることから、陪審員全員が無罪の決を出し、審議は早々に終了するかに見えた。しかし、陪審員2号が無罪の根拠を一人一人に問いただし始めたところから、審議の様相が混迷を呈していく。彼らは果たして「真実」に辿り着けるのだろうか…。

12人

 私の好きな「三谷幸喜もの」です。現在の「裁判員制度」が始まるより遙か昔、大学生の時、最初は暇つぶしで借りて見た作品ですが、予想に反して最初に見たときからぐいぐいと引き込まれ、物語はあっちに流れこっちに流れ、あっという間に見終わってしまいました。
 返却するまで何度も繰り返しみて、その後も何度か同じのを借りました。

 映画『十二人の怒れる男』へのオマージュとして、「もし日本にも陪審員制度があったら?」という架空の設定で描かれる法廷劇・密室劇ですが、はっきり言って本家を超えています。(こちらの方が断然おもしろい!)

 合理的なものと情緒的なものの間に漂う日本人をおちょくっているような内容ですが、見終わった後には清涼感すら残ります。

 その時は唯々おもしろく感じ、そんなすごい脚本家になるとは思いませんでしたが、その後は「古畑任三郎シリーズ」「王様のレストラン」とつづく、三谷ワールドを作り出していく、そのベースになるような記念碑的作品です。

 今見るとキャストも豪華です。若き日の豊川悦司も出てますが、雰囲気全然違いますね。

 また、裁判員制度が始まるずっと昔に作られ、今の裁判員制度の問題点を提起していることを考えると、三谷幸喜の先を見る力はすごいと思います。