波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「適度な」飲酒も脳に悪影響

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Alcoholism. Some of the possible long-term effects of alcohol an individual may develop: atherosclerosis, cirrhosis, pancreatitis, damage to brain function, chronic heart failure, reproductive dysfunction.

「酒は百薬の長」と言いますが、クスリ、すなわち「ドラッグ」ならば、適度な使用が必要となります。

「適度」は国によって少しずつ違うのですが、おおむねアルコール10~20 g/日とされることが多いようです。

このたび、「BMJ」に「適度な飲酒」でも脳に悪影響が出るとの報告が出ていました。

アルコールは一兆円以上の税収になるだけでなく、その関連を含めると、経済発展には欠かせない物のように思えます。

その一方で、健康を害し、人間関係にひびを入れてしまうことも多々あり、人類とアルコールのジレンマは続いていきます。

 

「適度な」飲酒も脳に悪影響:
6月7日に発表された研究によると、節度ある飲酒であっても、脳の損傷や知的技能のわずかな低下につながるという。この研究は多くの国が定める飲酒ガイドラインに異議を唱えた。1週間に14~21杯程度の飲酒を数十年にわたり続けた男女を調査したところ、記憶と位置感覚をつかむ能力を司る脳の部分である海馬の萎縮が見られる傾向が飲酒をしない人よりも2倍から3倍高かったと、医学雑誌BMJに発表された研究は伝えている。特定の言葉によるテストの出来も低くなる傾向が見られた。飲酒1杯は、10ミリリットルの純アルコールを含む量と定義された。

Moderate alcohol consumption as risk factor for adverse brain outcomes and cognitive decline: longitudinal cohort study

BMJ 2017; 357 (Published 06 June 2017)