波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「茅ヶ崎に背を向けて・中」

約 1 分

学生時代から、「いずれは大好きな海辺で自分の診療所を持ち、自分なりのアプローチで医療を展開したい」、そう考えていました。ブラックジャックが岸壁のところに診療所を持っていたのが私の心象風景に残っていたこともありますが、一番の後押しになったのは私の好きなドラマ「波乗りレストラン」の光景でしょうか。

これまた私が好きなサザンオールスターズの結成30周年を記念して作られた、知る人ぞ知る名作ドラマです。通常の帯ドラマと違い、10分前後の計33話がバラバラの時間でゲリラ的に放送されたため、サザンファン以外にはあまり知られていません。

主題歌はもちろんサザンオールスターズ。33話すべてにテーマとなる曲が割り振られています。

レストランを開くべく茅ヶ崎にやってきたワケありの男。「波乗りレストラン」と名づけた浜辺のお店はなぜかいつも休業中。そんな「波乗りレストラン」になぜかワケありの人々が次々と訪れます。ワケありの先輩、ワケありのマドンナ、ワケありの弁護士…。ワケありの人々が集うレストランには時に楽しい、時にしみじみとした時間が流れ、ワケありの人々を癒して行き、いつしか休業中のマスターにも変化がおとずれます(最終話のタイトルが「茅ヶ崎に背を向けて」です)。

そんなシチュエーションが私の開業コンセプト、私自身が健康に医業をやっていきたいという希望にマッチして「波乗りクリニック」という名称で決めました。

「ドラマのように浜辺に歩いておりいける立地で探してほしい」という私のリクエストに、当初は開業コンサルタント、不動産屋、建築士も皆あきれていたのですが、それぞれにドラマのDVDをプレゼントして観てもらったところ、全員に納得してもらえました。

ドラマの通りだと開業は「茅ヶ崎で」と言うことになるのですが、それではあまりにも現実離れしているため、宇部市の海岸線に沿って土地を見て回る日々が続きました。紆余曲折を経て、宇部市の東部に良い土地が恵まれました。条件通り、砂浜まで直接降りていくことが出来、なんと満潮時には敷地の一部に潮が入ってくるというおまけまでついてきました。

当初は単なる私のわがままや冗談で始まったような土地探しですが、結果的には私の大好きな海を背景に、三方を「宇部興産中央病院」「山口宇部医療センター」「山口県立こころの医療センター」といった強力な後方支援病院に囲まれ、すぐ隣には、いつでも心やすく相談できる「シーサイド病院」という、在宅医療を展開するには絶好の環境になりました。全国的にも医療資源に恵まれていると評価の高い宇部市ですが、その中でもとりわけ良い立地だと、我ながら自分の強運に驚いています。