波乗りクリニック

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「デトロイト・メタル・シティ」(音楽と言葉は人の性格を変える!)

約 1 分

DMC2「デトロイト・メタル・シティ」 2008年 松山ケンイチ (出演), 加藤ローサ (出演), 李闘士男 (監督)

 お洒落な渋谷系ポップソングミュージシャンを夢見て上京した心優しき青年・根岸崇一は、なぜかデスメタルバンドのギターボーカル、ヨハネ・クラウザー2世として活動することになり…。

 これはコミカルで非常におもしろい映画です。松山ケンイチもいい味出しています。ヨハネ・クラウザー2世になった瞬間に人格も変わってしまうのですが、とても同一人物が演じているとは思えないくらい上手に演じ分けていますね。

 さて、デスメタルというのはヘビメタの一種なのですが、歌詞が独特で「死」や「死体」、「地獄」などが頻繁に登場します。私も高校生の時はヘビメタをよく聴いており、知人にはデスメタル好きもいましたが、その時はあまりのえげつなさに、ちょっとついて行けませんでした。

 私は映画やドラマのサントラを集めるのが趣味なので、懐かしさも手伝って公開当初にこのサントラを買い、スピンオフで発売された劇中歌も手に入れ、悪のりして冗談半分で車の中で聞いていました。

 聴く音楽は、その人の心に影響を与えます。最初は軽いのりで面白がって聞いていました。デスメタルとは思えないようなコミカルな感じで軽く聞き流せますし、映画の登場人物になったような気分も味わえます。
 毎日毎日、「殺害する」とか、「○○野郎」、四文字言葉の「××××」などと運転中に耳にし、口ずさみます。最初は悪のりして笑っていましたが、そのうちに運転が荒っぽくなり、自分の気持ちがすさんでいくことに気がつきました。なんだか恐ろしくなり、とうとう聞くのをやめました。
 映画自体は最高におもしろく、また、とても楽しめるサントラなのですが…。繰り返しはやめた方が良さそうです。

 映画の中でも、主人公がヨハネ・クラウザー2世を演じるうちに、性格もだんだん変わってすさんでいきます。繰り返しサントラを聴いてみると、これを疑似体験出来そうです。

 まぁ、考えてみると軍隊が行進するときには勇ましい曲を演奏し、葬儀場ではもの悲しいBGMが流れますから、サントラ本来の役割を考えると「デトロイト・メタル・シティ」のサントラや劇中歌は、それ用によく出来ているということでしょう。

 願わくば、毎日さわやかな音楽を聴いて過ごしたいものですね。