波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「サラの鍵」

約 1 分

サラの鍵 東京都内の図書館で「アンネの日記」が破られる事件が起きているようですね。無為なことです。

 さて、今日は収容所から逃亡した女の子の話です。単なる収容所物ではなく、その後の人生をたどる物語になっています。

 「サラの鍵」 クリスティン・スコット・トーマス (出演), メリュジーヌ・マヤンス (出演), ジル・パケ=ブレネール (監督)

 パリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリアは、45歳で待望の妊娠を果たしますが、報告した夫から受けたのは、思いもよらない反対でした。そんな人生の岐路に立った彼女は、ある取材で衝撃的な事実に出会います。夫の祖父母から譲り受けたアパートのかつての住人は、1942年パリのユダヤ人迫害事件で、アウシュビッツに送られたユダヤ人家族だったのです。さらにその一家の長女、10歳のサラが収容所から逃亡していたことを知ります。一斉検挙の朝、サラは弟を納戸に隠して鍵をかけました。すぐに戻ってこれると信じていたのです。
 事件をひもとき、サラの足跡をたどる中、次々と明かされる秘密がジュリアを揺さぶり、人生も変えていきます。

 1942年と現代を結び、ストーリーが展開していきます。

 物語の終盤、ジュリアがつぶやきます。

 「私はなんて傲慢なんだろう。他人の人生に干渉し、過去を掘り返し批判するなんて、わたしは何様なの?」

 ところがそのジュリアによって救われた人もいたのです。

 いわゆる「収容所もの」の枠に収まらない、とてもいい作品でしたが、あまり真剣に見ると心のダメージが大きいかもしれません。