波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「オレンジと太陽」

約 1 分

オレンジと太陽「オレンジと太陽」 エミリー・ワトソン (出演), デイヴィッド・ウェナム (出演), ジム・ローチ (監督)

 英国ノッティンガムでソーシャル・ワーカーとして働くマーガレットは、ある日見知らぬ女性シャーロットに「私が誰なのか調べて欲しい」と訴えられます。幼い頃施設にいた彼女は、たくさんの子供たちとともに、船でオーストラリアに送られ、自分がどこの生まれなのか、母親がどこにいるのかも判らないというのです。

 最初はその話を信じられなかったマーガレットですが、ある出来事を契機に調査を始めます。やがて彼女はシャーロットのような子供たちが数千にも上り、中には親が死んだという偽りを信じて船に乗った子供たちもいたことを知ります。そしてその強制的な移民が密かに英国政府によって行われてことも明るみに出ると、マーガレットは苦しい立場に立たされることになりました。

 非常に暗いテーマですが、移民として送られて成長した人々のマーガレットに対する感謝の気持ちが、非常に救いのある物になっています。

 マーガレットは移民の子供たちに家族の消息を知らせる、とてもつらい立場になるのですが、その中でも配慮を忘れません。告知をする場所を入念に選びます。

 殺風景な場所を勧める案内人にこういうのです。

 「ここではダメ、大切な情報を伝える、一生忘れられない日になるの」

 彼女の言葉が印象的です。

 その後あちこち場所を探し、オーストラリアのリゾート地で、海を見ながら告知することになります。

 悲惨なテーマを扱いながらも最後はほっとさせられる、いい映画でした。