波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

ユマニチュードの基本技術

約 1 分

食事 いま、ユマニチュードの基本技術について勉強しています。

 カタカナで書くと「ユマニチュード」ですが、もともとはフランス語らしく、綴りで表記すれば、「Humanitude」、つまり「ヒューマン」ということです。

 ユマニチュードはヒューマニズムか?と思ってしまうのですが、実際のユマニチュードは基本技術を体系化してまとめたものらしいのですね。

 個々の技術に目新しいものはなく、「それあたりまえだよね」と言われそうなことばかりです。その当たり前のことを積み重ねることに意味があるようです。

 たとえば、「優しさを伝える視線の技術」では、認知症が進行している人に話しかけるときには、水平に、正面から、長い時間をかけて、相手の顔から20cmくらいの距離から話しかけることを推奨していますが、これも絶対的なものではなく、状況によって使い分けるべきだとされています。

  1. 垂直ではなく水平に
  2. 斜めからではなく正面から
  3. 一瞬ではなくある程度の時間
  4. 遠くからではなく近くから

 実際にこれだけ示されても、ベッド上で寝たきりになっている人に対応する場合に困ってしまいます。

 1~4をすべて実行しようとすれば、どうしても矛盾が生じるのです。

 1.水平から話しかけると、2.斜めから話しかけることになります。

 その時々で優先順位を変える必要があるのです。だからこそ勉強しなければなりませんし、実践の中で養われるものもあるのです。

 ちなみにこの場合、正面からのアイコンタクトが重要だと考えますので、上から見下ろし形になってでも、視線を合わせる必要がありそうです。

 もちろん介助を繰り返す中で、それをいやがる患者には、方法を変える必要があります。その柔軟性を持っているところがユマニチュードが注目されている一つの要因かもしれません。