波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「依存症」を理解する<その2>~ダイエットを決意する~

約 1 分

肥満 今日はバレンタインデー。昔は「義理チョコ」が流行りましたが、最近は「友チョコ?」なるものがあるようです。語感はこちらの方が好きですね。
 さて、チョコレートの日に申し訳ないのですが、今日はダイエットにまつわる話です。

 実は、私にダイエットを決意させた、もう一つの理由とは「医院開業」です。

 開業前には生命保険に入らなくてはなりません。多額の借金を背負う訳なので当然です。ただ、毎月の掛け金も馬鹿にならない金額です。
 このときに「喫煙者」、「肥満者」は掛け金が高くなってしまいます。私の保険会社では、喫煙に関しては唾液検査でコチニン(ニコチン代謝物)陰性、肥満についてはBMI27未満であることが標準的な契約条件です。私は身長177cm、体重79kgでBMIは25.2でした。理想体重は69kgですから10kgオーバーの軽度肥満ですね。

 高血圧や高脂血症など、合併症は全くありませんので、これならば本来は健康体で、全く問題ないわけです。ところが指定の診療所で健康診断を受けた際、誤って私の体重が90kgと、実際より10kg以上も多く記入されてしまいました。これではBMI28.7となり、掛け金が約1.5倍になってしまいます。その後に間違いが訂正され事なきを得ましたが、結構大変な思いをし、また屈辱的でした。

 しかし、冷静になってインシデント・アクシデントとして考えてみると、「なぜ90kgと誤って記入されてしまったのか?」が問題です。
 なぜ、間違いが起きたのか?
 これが「やせ体型」の人であれば、たぶん誰かが診断書に記入する段階で間違いに気づいたのではないかと思うのです。

 結局のところ「私が太って見えたから」、「標準体重から20kgオーバーでもおかしくなさそうな体型だったから間違えられた」のでしょう。

 保険会社としてはお金が絡むことなので、審査はそれなりにシビアです。「喫煙者」、「肥満者」の掛け金が高いのはデータの裏付けがあってのことです。
 つまり、「喫煙者」、「肥満者」は保険の支払いが多くなることがわかっているため、掛け金が高いのです。ここに感情やイデオロギーが入り込む余地はありません。

 実際、肥満であまりいいことはありません。たとえば、具合が悪くなって病院に行っても、血管が見えにくく採血や点滴がしづらいので嫌がられます。
 学生時代に実習に行った関東の某病院では麻酔科の医師が「肥満は罪よ!」とヒステリックに叫んでいました。そのときは「なんてひどいことを言うのだろう」、「自分がスリムだからそう言うのだろう」と思っていました。しかし、実際自分が研修医になって、一番苦労するのは肥満の人たちを相手にしたときだったのです。

 さて、私の肥った原因ははっきりしていたつもりでした。それはチョコレートです。本格的に肥満し始めたのは大学の最終学年です。別にバレンタインにもらいすぎたわけではありません。卒業試験や国家試験の勉強で、一日10時間以上机にかじりついたのが、そもそもの始まりでした。
 全く運動もせず、ストレス解消のため、脳を動かすためにキットカットを食べまくりました。お徳用サイズが毎日1~2袋消えていきます。これで肥らないわけがありません。一時期は本当に90kgを超えていました。

 研修医になり、体重は自然に下がっていきましたが、それでもBMIは24~26で推移して「小太りのおじさん」が完成したのです。

 今回の経験で「肥満は損をする」ことを思い知らされました。やはりダイエットが必要です。

 原因はやはり「甘いもの」や「間食」だと思っていましたが、本格的にダイエットを始め、それだけではなかったことに気づかされることになりました。
 この続きはまた次回に。