波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「過去と他人は変えられない」

約 1 分

カネを積まれても使いたくない日本語 「カネを積まれても使いたくない日本語」  内館牧子 (著)

 最近、開業関連でいろいろな業者(さん)と打ち合わせをする機会が増えました。その中で思うのが過剰敬語・過剰なへりくだりが多いということです。一つにはトラブルを避けたい心情が働いているのだと思いますが、本質は過剰敬語にさらされすぎたこと、それしか知らないことではないかと思います。熱心でまじめに取り組む営業マンほど過剰敬語を連発し、かえって慇懃無礼な印象をあたえているようです。

 以前にホテルのフロントでベルボーイに「お客様のおカバン様をこちらに置かさせていただきます。」と言われたときは、本気で走って逃げようかと思いました。
 ちなみに「おカバン様」という言葉を日本語変換ソフト「ATOK(エイトック)」で変換しようとしても、最初は変換されませんでした。しかし、一字毎に変換させるとそれを学習し、次からは難なく変換するようになりました。学習とは恐ろしいものです。いや「ATOK」が優秀すぎるのでしょうか?

 しかし、言葉というのはとてもやっかいです。時代とともに変化していきますので、「これが正しい」という物がありません。私が江戸時代にタイムスリップすれば、「おかしな話し方とするやつだ」と思われることでしょう。

 いわゆる「ら」抜き言葉も市民権を得た感があり、家内や子供たちは何の違和感もなく使っています。何度か修正を試みましたが見事に玉砕しました。

 カウンセリングの有名な格言に「過去と他人は変えられない」という言葉があります。

 まぁ、「他人を変えよう」などと、傲慢なことは考えない方がいいのでしょう。

 著者の内館牧子氏もそのあたりはよくわかっているようで、自虐的に「カネを積まれても」という下品な言葉をわざわざ使っています。おもしろい本なので一読をお勧めします。

内容紹介>
「~でよろしかったですか」「~なカタチ」など、
違和感のある日本語が巷に溢れている。
いまや、キャスターや政治家、企業幹部も無意識で使うこれらの言葉について、
内館牧子がその「おかしさ」を正しく喝破!
美しい日本語を指南する。

【目次】

前書き

第一章―大らかな許容の果てに
1.ら抜き

第二章―過剰なへり下り
1.~させて頂く
2.ヘンな敬語
★さん、様
★犯罪者への敬語
★歴史上の人物への敬語
★教え子に敬語
★品物に敬語
3.市民権を得た新語
★マジ
★ヤバイ
★やっぱ
★チョー
★ぶっちゃけ
★(笑)(泣)(怒)等々
★全然オッケー
★メイン
★思いっきり
★イケメン
★社内で敬語
★~のかた
★あげる
★接客敬語

第三章―断定回避の言葉
1.あいまいにぼかす
★かな
★みたいな
★感じ
★とか
★かも
★~のほう
★~というふうに
★~してみたいと思います/~したいと思います
2.ピンポイントで言わない
★ある意味
★結構~します
★~ですかね
★~とは思う
3.ジョークめかして逃げる
★(笑)
★~だったりして
4.同意を促す
★~じゃないですか
★語尾上げ
5.何にでもくっつける
★的

第四章―へんな言葉
1.へんな問いかけ
★大丈夫ですか?
★普通に
★よろしいですか
2.ヘンなあいづち
★ホントですか
★そうなんですね
★なるほど
★ですよね~
★はあー?
★ほう!
3.ヘンな自問
★うん/ん~
★ハイ/ハーイ
★何だろ
4.ヘンな繰り返し
5.ヘンな名詞交換
★外来語+さ・み
6.ヘンな口調
★カン高く、甘ったるい声
★平板

第五章―誰が悪いのか
★汗をかく
★遺憾
★しっかち、きっちり
★を
★~してございます
★認識しております/把握しております
★緊張感をもって /スピード感をもって
★重く受けとめる
★不退転の覚悟