波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

在宅医療について、ちょっとだけ考えてみる。

約 1 分

naminori_2014024_001_R 在宅医療と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

悲壮感を感じる人、暖かい血の通った医療を思い浮かべる人、それぞれだと思います。

国の政策としては、医療費抑制あるいは医師不足対策の切り札として在宅医療を推進しているように見えます。

入院治療から在宅治療へのシフトというわけです。

こう書いてしまうと、在宅医療というのがまるで入院治療の代用品として受け取られかねません。しかし私は在宅医療は、外来診療の延長線上にあるもので、決して入院治療の代替品ではないと考えています。

生涯、医療と縁がなく、健康に年をとり、生物寿命が尽きるまで、自宅を中心とした生活を送るのが理想だと思いますが、その通りに行く人はなかなかいません。

ある程度の年齢になればどこかに異常が出て、大抵は外来通院が始まります。通院が出来なくなったとき、訪問診療をおこなって外来診療と遜色ないレベルの医療を提供することが、真の在宅医療ではないかと思うのです。

そして病状の変化のため、入院治療が必要になったときだけ入院し、すぐに自宅に戻り、いつもの日常を送る。

「自宅で死ぬ」のではなく、「死ぬまで自宅での生活を楽しむ」。そのためのお手伝いが在宅医療・訪問診療の役割ではないかと考えます。