波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「鏡に映る自分」と「写真に写る」自分の違い

約 1 分

単純な脳単純な脳、複雑な「私」(ブルーバックス)
池谷裕二 (著)

 昨年夏、サザンオールスターズのコンサートで愛知に行ったときに、開演までの暇つぶしに名古屋駅の書店で購入。

 どこから読んでもおもしろいエピソードが載っているのですが、よく覚えているのは、

 「私たちが見たものを判断するのは『左側』の視野が中心だ」ということ。

 つまり、人の印象はその人の顔の右半分(他人から見て左側)だと言うことです。

 人の顔は左右対称ではありませんから、顔の右半分が怖い表情に見えれば、全体に怖い印象を、逆に右半分が優しい印象を与えれば、全体に優しく見えます。

 そうして考えると、鏡に映る自分は左右反転していますから、他人から見られている自分とは違うわけですね。写真に写る自分は、他人から見たものと同じですから、より客観的な真実に近いともいえるでしょう。

  モナリザのほほ笑みの謎についても触れられていました。モナリザは顔の半分だけが笑っているので、この不思議なほほ笑みが生まれたというのです。左右反転したものをお遊びで用意してみました。

通常のモナリザ
通常のモナリザ

 

左右反転のモナリザ
左右反転のモナリザ

 確かに左右を反転させると印象が変わりますね。さて、どちらの方がより笑って見えるのでしょうか?

 よく「自分は写真うつりが悪い」とぼやいている人がいますが、実際、周囲から見られているのは「写真の中の自分」なので、現実を直視した方が良いのかもしれません。

 池谷祐二氏は「顔の右半分(他人から見て左側)を念入りに化粧しましょう」と言っています。