波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

紙一重

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sora_R 先日、ある有名歌手が覚醒剤で逮捕されました。

 自宅からは物的証拠、尿からも薬物反応が出ているということで、申し開きの出来ない状況のようです。

 しばらく前からそうした疑惑があり、週刊誌などが追いかけていたようなので、

 「ほとぼりが冷めるまで、薬物から離れることは出来なかったのだろうか?」と思いがちです。

 しかし、いったん依存ができあがると、自分の意思だけでそこから抜け出すのは難しくなります。

 禁煙の難しさを考えてみるとわかりますが、薬物依存から回復するのは容易なことではありません。

 依存症になってしまう人は「だらしないダメ人間だ」と思われがちですが、今回の事件を見てもわかるように、才能豊かな人が陥るケースも多いのです。

 薬物依存症は他人事のように思えるかもしれませんが、依存する物質が違法なものか、合法なものかの違いこそあれ、誰しも何かに依存して生きています。

 たまたま、自分の周りに違法薬物がないので、それに手を出さずにいられるだけで、もしかすると私たちも一度覚醒剤を使ったらやみつきになってしまうかもしれません。

 そういう意味で、この歌手と私たちは紙一重のように思えてなりません。