波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

押し入れの人

約 1 分

IMG_0033_R 最近、小学生の娘が押し入れで寝るようになってしまいました。

 どうやらドラえもんの影響のようです。

 原作者の藤子不二雄が、トキワ荘というアパートの押し入れで寝ていたことは、あまりにも有名です。

 また、ドラえもんとは関係なくとも、誰しも子供時代に、「一度は押し入れで寝てみたい」と思ったことがあるのではないでしょうか?

 隠れ家的、あるいはキャンプをしているみたいで楽しいものです。それはそれで良いのですが、上段からの転落以外に注意することがあります。特にこの時期、梅雨時から秋にかけて、ちょっとだけ注意が必要です。

 この時期、外来などでたまに見かけるのは「過敏性肺臓炎」特に「夏型過敏性肺臓炎」疑いの患者さんです。

 「肺臓炎」とは聞き慣れない名前です。通常のいわゆる「肺炎」が空気と接するところにある肺胞表面に感染を起こすのに対し、「肺臓炎」では空気と直接触れない組織の内部(これを医学用語で「間質」と言います)でアレルギー性の炎症が起きます。

 普通の細菌性肺炎とちがい、基本的には抗生物質が効きませんので、通常の肺炎治療では咳などの症状がいつまでも長引くこととなります。(肺炎よりも、むしろ気管支喘息とよく似ているかもしれません)

 高温多湿の中で育った真菌や、(カビの)トリコスポロン属が原因抗原となることがほとんどで、治療としては抗生物質ではなく、ステロイド投与です。

 抗生物質に反応しない肺炎症状を見たときには、一度これを疑って見た方がよいでしょう。

 そして、何より大事なのはきちんとこまめに掃除をして、予防をすること、掃除をするときはカビを吸い込まないように換気やマスクに気をつけることでしょうか?

 間違っても、掃除もせずに毎日毎日、狭い押し入れで寝ていてはいけません。