波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「ほかほか言葉」と「ちくちく言葉」

約 1 分

笑顔認知症の患者さんにはいろんな人がいます。

健康的で何の問題もなさそうな人、怒りっぽい人、常に暴力的だったり、歩き続けていたり、活動性が低下していたり…。

その病態や病期によって、ひとそれぞれです。

一人の患者さんのなかで、一日中くるくると人格が入れ替わるのも、決してまれではありません。

つらいことも多いのでしょう。多くの認知症患者さんは周囲に恐れを抱いています。

「ちくちく言葉」を連発する人も少なくありません。

そんな中、希に非常にピュアな患者さんに出会うことがあります。

認知症が進行しており、しゃべる内容はちぐはぐで、とりとめのないことなのですが、その表現方法が良いのです。

常に周囲に「ほかほか言葉」で話しかけます。

「あなたきれいね」「まあ素敵」「わたしはあなたが大好きよ!」

この人は分け隔てをしません。誰に対してもおなじです。

「まあ、嬉しい」「ありがとう」

見事なまでに「ほかほか言葉」ばかりです。

演技でもこうは出来ないでしょう。

さだめし、小さい頃から多くの人に愛されてきた人なのでしょうね。

願わくば、私もこのように歳をとりたいものです。
(無理かなぁ…。)

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