波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「がん」より怖い「骨粗しょう症」

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転倒 「骨粗しょう症」、全部漢字で書くと「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」。

 最近、骨粗しょう症治療に関する相談を受けることが多くなりました。

 一般的には加齢・閉経によるホルモン変化などで骨がもろくなり、骨折しやすくなります。

 若い人でも偏食や極端なダイエット、喫煙や過度の飲酒、運動習慣などが引き金となり、発症することがあり、これは割合とよく知られています。

 しかし、骨粗しょう症は単に骨折しやすくなるだけでなく、寿命を縮めてしまうことは、意外にもあまり知られてないようです。

 75歳以上の高齢者では、骨粗鬆症による骨折が発生した場合、5年生存率が、椎体骨折で約60%、大腿骨頚部骨折で約40%しかありません。これは一般的ながんより、骨粗しょう症の方が命取りになることを示しています。なお、死亡リスクは、椎体骨折で8.6倍、大腿骨頚部骨折で6.7倍も増加します。 まさに「がん」より怖い「骨粗しょう症」です。

 また、介護を受けている人のうち、20%以上が骨折後に動けなくなったことが原因になっています。これは脳梗塞や脳出血と行った脳血管障害と同じくらいの頻度で、認知症と比べても多いのです。

 基本はタンパク質やカルシウムをしっかり摂取して、適度な運動を行うことですが、現代ではそれ以外に骨粗しょう症に対するいろいろな治療法が開発されています。まずは老いも若きも、骨粗しょう症を原因とする骨折を予防し、楽しい老後に備える姿勢が大事でしょう。