波乗りクリニック

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「ユマニチュード入門」

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ユマニチュード入門「ユマニチュード入門」
本田 美和子 (著), ロゼット マレスコッティ (著), イヴ ジネスト (著), Rosette Marescotti (原著), Yves Gineste (原著)

先月、ついに待望の「ユマニチュードの教科書」が出ました。

早速購入し、一気に読破。
認知症患者のケアを単なる精神論ではなく、技術論に落とし込んで解説した良書。
明日から使える技術が満載です。

「基本技術の徹底」が新しい価値を生みます。

読んでいて、「どこかで見た発想だな?」と思っていたのですが、ようやく思い当たりました。

学校教員だった向山洋一氏が推奨している「TOSS(トス:Teacher’s Organization of Skill Sharing(教育技術法則化運動)の略)」です。
この運動も学校教育に教育技術論を持ち込んで、話題を呼びました。賛否両論ありますが、何もせずに批判だけしている人より、ずっとマシなのではないかと思います。

医療の世界にも通じるものがあり、たとえば緩和ケアの現場で、どんなに患者に優しい言葉をかけるより、確実に痛みを止めてやる方がいいわけです。
そんな意味で、単なる精神論ではなく、確実に技術論として様々な事柄が確立されれば良いと思いますね。

ちなみにこの「ユマニチュード」という言葉、私が重宝している日本語変換ソフト「ATOK(医学辞書アドイン)」でも変換しきれず、最初は「由真に注―土」という有様で、まだまだ一般に浸透している言葉とはいえません。今後、この方法が広まり、より実践的な認知症対応が出来ることを期待しています。

内容紹介
認知症ケアの新しい技法として注目を集める「ユマニチュード」。攻撃的になったり、徘徊するお年寄りを“こちらの世界”に戻す様子を指して「魔法のような」とも称されます。しかし、これは伝達可能な《技術》です。「見る」「話す」「触れる」「立つ」という看護の基本中の基本をただ徹底させるだけですが、そこには精神論でもマニュアルでもないコツがあるのです。開発者と日本の臨床家たちが協力してつくり上げた決定版入門書!