波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

歳をとるということ

約 1 分
波乗りクリニックから秋の空を見上げて。
波乗りクリニックから秋の空を見上げて。

 「最近、頭も体も弱ってきて…。困ります。どうしたらいいでしょうか?」
 「どうやったら早くぽっくり逝けますか?」

 先日、こんな嘆きとも愚痴ともつかない問いを立て続けに、90歳代の患者さんから投げかけられました。

 以前ならば、

 「100年近く使っていますからね。普通の機械だったら、とっくの昔に動かなくなっていますよ。人間の体はすごいですね。だから○○さんの体もこのくらいですんでいるのですよ。」「他の人に比べると、まだお元気な方ですよ。」 と、かわしていたのですが、最近、同じ台詞を言うのがつらくなってきました。

 「歳をとるということ」、これはある意味、残酷なことです。

 私が在宅で診ている患者さんは平均で90歳代です。100歳前後の人も珍しくありません。

 こんな人たちに対してアドバイスできるとすれば、客観的な事実、他の患者さんから仕入れた事実に基づいたことだけです。

 何しろ私はまだその年齢に達していないのです。実感がありません。

 同世代くらいまでの人ならなんとかアドバイスできるのですが、自分の経験したことがない年齢については憶測でしかものが言えません。

 是を解決するには、自分が長生きして下の世代を導くしかないようです。

 100歳くらいまで長生きして、90代の患者を叱咤激励する。そんな日が来るのか?

 夢のようですが、ぜひ心身ともにメンテナンスを継続し、100歳になっても自分で車を運転して夜間往診に駆けつけ、救急当直もどんとこい!
 そんな老医師になりたいと思います。(無理かなぁ?)