波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

インフルエンザはなぜ冬に流行するのか?

約 1 分

エアロゾル 日中は非常に暑くなることもありますが、それでも朝夕は寒くなってきました。秋分も過ぎて、これから本格的に秋、それから冬を迎えます。

 この時期になるとどこの医療機関もインフルエンザ対策に取りかかります。まず手始めは予防接種でしょうか。

 さて、なぜインフルエンザは冬に流行るのか?考えてみたことはありますか?

 冬だから当たり前。寒いから当たり前。と考えていてはインフルエンザから身を守ることは出来ません。

 まずは敵を知ることが重要です。それによって立てる対策も変わってくるからです。

 さて、インフルエンザウイルスは、「ウイルス」なので、自分で移動できません。

 そこで、移動するときには何らかの「乗り物」を必要とします。

 それが時に人の手だったり、鼻水だったりするわけです。

 インフルエンザに感染している人がくしゃみをするとします。するとくしゃみに含まれてまき散らされる鼻水に乗ってインフルエンザは移動しようとします。

 くしゃみの時に飛ぶ飛沫は、写真のように約2メートルほど飛ぶと言われています。したがって、その2メートル以内に入らなければウイルスをもらうことはないはずです。

 しかし、冬に空気が乾燥してくると、くしゃみとともに飛んだ飛沫が早めに乾燥し、「エアロゾル」という、より細かくて「遠くまで飛んでいく」状態に変化します。

 インフルエンザウイルスは、ちゃっかりこの中に残って遠くまで飛んでいき、より広範囲に広がるようになります。

 これが冬にインフルエンザが流行りやすい理由の一つです。

 寒さと言うより、空気の乾燥がインフルエンザの流行を作り出しているようですね。

 実際、赤道直下のような熱帯地方では、夏も冬もないわけですが、雨季と乾季は存在していて、インフルエンザが流行るのは空気が乾燥している乾期なのです。

  このことからも、空気の乾燥がインフルエンザの流行を助長していることがわかります。加湿器もなんとなく効果がありそうですね。

 それでは寒さはインフルエンザの流行と関係がないのか?

 これについてはまた次回にお話ししたいと思います。