波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

爪白癬の古くて新しい治療

約 1 分
見るだけで、なんだかむずむずしてきます。
見るだけで、なんだかむずむずしてきます。

高齢者医療をやっていて、避けて通れないのが白癬(水虫)です。

指の間にできる水虫は主に塗り薬や液剤で治療しますが、爪に食い込んだ白癬菌は塗り薬が届かないため、根治しようと思うと抗真菌薬(白癬菌の治療薬)を飲む必要があります。

外から塗りつける薬と違って、全身に影響が及びますので、若い人はまだしも、高齢者の場合は飲み薬の治療は躊躇してしまいます。(爪白癬の治療で肝障害なんか起こした日には。申し訳ない気持ちになります)

そこで、最近になっていいお薬が出てきました。

クレナフィンは爪に直接塗ることで、爪床(爪の下の皮膚)まで浸透して、白癬菌を退治します。

今までにも液剤はあったのですが、爪への浸透が悪く、「爪白癬」への治療効果はひとつでした。

今回の薬は刷毛がついていて、直接塗りやすくなっているのも特徴です。

古くて新しい治療ですね。

顕微鏡で見た白癬菌です。
顕微鏡で見た白癬菌です。

爪白癬の確実な治療なら飲み薬がおすすめですが、こうして選択肢が広がるのは、いままで治療が受けられなかった人にとって大変喜ばしいことだと思います。

 なお、このクレナフィンというお薬には
「直接鏡検又は培養等に基づき爪白癬であると確定診断された患者に使用すること」
という但し書きがついていますので、ちゃんと検査を受けた後に処方してもらう必要があります。

さいわい、私は顕微鏡をのぞくのが好きなので、水虫の診断には直接鏡検を行っており、波乗りクリニックでの処方が可能になっています。

高齢を理由に爪白癬の治療ができなかった人の福音になれば良いですね。

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