波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

残薬はどのくらいありますか?

約 1 分

薬先日、外来かかりつけ患者さんから、夜間緊急の往診に呼ばれ、自宅訪問をする機会がありました。

病状はあまり深刻ではなく、とりあえず一安心したのですが、その時に大量の残薬を見つけ唖然としました。

治療になかなか反応しないので、「おそらく服薬していないのではないか?」と、うすうすわかってはいたものの、実際に目で見てみると、自分の罪深さにおののいてしまいます。

患者さんから「ちゃんと飲んでます」といわれると、それ以上追求は出来ません。

この場合、患者ではなく、主治医である私が悪いのです。たぶん…。

そんないびつな「医師-患者関係」を作ってしまったわけですから。

さて、医師は「患者がちゃんと服薬している」との前提で治療プログラムを組み立てていきます。

「それはあまりにもナイーブなのでは?」といわれると、身もふたもなく…、何も言えなくなってしまうのですが、それはさておき。

処方した薬が効かないと、増量するか、はたまた他の薬を出すかという行動に走ってしまいます。

そして、またしても効果がないため、また飲まない薬がどんどん増えていき、悪循環となってしまうのです。

患者さんは主治医との関係を良好に保ちたくて、内服しているように装うのかもしれませんが、それを続けると、自分の身体を壊し、いずれは医師との関係も破綻しかねません。

押し入れにお薬をため込んでいる人が居たら、早めに主治医に申し出るようにして下さい。

それで主治医が怒るようなら、きっとその主治医が悪いのですよ。