波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

舌下免疫療法

約 1 分

naminori_20141_001_Rこの日曜日、舌下免疫療法の講習会を受講するため、はるばる三重県は四日市市まで行ってきました。

先月、このスギ花粉症に対する舌下免疫療法治療薬「シダトレン」が発売になっていたのですが、処方資格に制限がかかっており、わたしはまだ処方できません。

特定の講習会を受講したのちに、さらにeラーニングを受けなければならないという、大変面倒なことになっていて、やっと今回その講習会を受けに行くことが出来たわけです。

スギ花粉の免疫療法とは、スギ花粉エキスをごくごく少量から、チョットずつ体内に入れ、ひどいアレルギーにならないように身体を「慣らしていく」治療法のことです。このときにエキスを舌下(ベロのした)に垂らしていくことから、「舌下免疫療法」という名称になっています。

有効率は7割近くあり、有望な治療法ですが、毎日欠かさず舌下に薬を垂らさなければならないこと、効果が出るのに3年かかり、治療終了まで5年もかかることから、途中で脱落する人も多く、今後どれだけ普及するかわかりません。

しかし、いったん治療が完了すれば、その後7-8年は抗アレルギー薬をあまり使わなくてもスギ花粉症に悩まされずにすみます。また、スギ花粉症の舌下免疫療法を受けると、(メカニズムは不明ですが)それ以外のアレルギーも改善することがわかっており、これは一つの朗報だと思います。

処方するのに講習会を受講する必要があるのは、やはり使用法を間違えると危険だからであり、正しく取り扱っても数千人に一人くらいは重篤な副反応が出ることがあるからなのです。その際の対処法もこの講習会で学びました。何事にもそれなりの理由がありますね。

前評判では「当たり前すぎて面白くない講習会」との噂だったのですが、(私がたまたまラッキーだったのか?)今回の講習会は基礎から応用まで、かゆいところに手が届くような内容で、講師の先生方も穏やかで安心できる講義を行っていただき、私のような一般医にとってとても面白いものでした。最初は処方資格を得るための「単なる義務」として考えていたのですが、意外とためになり、遠くまで行ったかいがありました。

さて、講習会が終わると近鉄で名古屋まで戻り、そこから新幹線で新山口までの帰路につきます。

お土産は定番の「赤福」です。(そう、糖質たっぷりの!)

口の中いっぱいに赤福が広がり、至福のひとときです。もちろん舌下もあんこで満たされます。

花粉症の舌下免疫療法の、その前に、赤福の舌下療法とまいりましょう!

大変、お後がよろしいようで…。