波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「薬嫌い」を考える  <その3>

約 1 分

薬3薬に関して、患者の意見が割れるのが「向精神薬」です。

「精神に向かう」とかいて「向精神薬」。

気分を鎮めるものも、高揚させるものも、睡眠薬なんかもひっくるめて、「精神(神経)」に作用するもの全般を指します。

「“抗”精神病薬」というと、精神病にあらがうお薬、ということですが、これを間違えて「“向”精神病薬」という風に「向」という時と「病」という文字を同時に入れてしまうと、
「精神病を作る薬」という意味になってしまいますので注意が必要です。

少し脱線しました。

「向精神薬」については昔から議論があり、新しい向精神薬の開発のおかげで命が助かり、質の良い生活を送ることが出来るひとが増えた一方で、

「処方薬中毒(処方薬依存症)」になっている人も少なくありません。

医師を「ヤクの売人」のような感覚で捉えていて、「診察はいらないから、これこれの薬がほしい」と、結構危険な「向精神薬」をドラッグストアで注文するかのごとく頼んでくる人もいます。

ネット上では合法・非合法のドラッグが高値で取引されていたり、たしかに「薬だけ」に頼る生活はあまりよろしくないのかもしれません。

しかし、物事には「いい側面」と「悪い側面」の二面があります。

車の発明によって生活は便利になりました。一方で、田舎の人ほど車に頼り、運動不足になっています。(反省!)

交通事故で命を落とす人もいます。しかし交通事故に遭った人をいち早く病院に送り届け、命を救うのも救急車という「車」です。

向精神薬も同様で、「必要なときに、必要な分だけ」賢くつきあうのが良い方法です。

完全否定もせず、盲信もしない。そんな賢い医療との関わりが求められています。

自己判断せず、かかりつけ医に相談しましょう。