波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「襲名」

約 1 分

二代目が伸ばす会社諸々の事情で自宅からテレビを撤去してしまった我が家。

ネットサーフィンをする時間もないので、新聞の朝刊を斜め読みするくらいしか、情報は入りません。

そんななか、早朝往診に行った施設で、久しぶりにワイドショーを見る機会がありました。

どうやら大塚家具のお家騒動を面白おかしく、大々的に報じているようです。

「父と娘の確執、経営方針の対立」ということで、大塚家具の危機的状況ととらえているようですが、果たして本当にそうなのか?私は別の見方をしています。

私はこの報に接して単純に「いいな!」と思ってしまったのです。

社長さんというのは会社の規模にかかわらず大変な職責で、とくに創業社長というのは大変です。

それだけに「創業社長」というのは特別な存在で、「創業社長以外は相手にしない。2代目、3代目はどんどんレベルが下がるから」という意見を持っている人もいます。

こうなると2代目、3代目というのは非常につらい立場に立たされます。

周囲に認められるためには、親を超える業績を出すしかありません。自然とハードルは高くなります。

唯々諾々と、親の言いなりになっている継承者では実績は出せません。

時には親とぶつかりながら、場合によっては創業社長である親を追い落とし、排除する勢いで闘う必要があります。(これが戦国時代なら親殺し・子殺しも必定です)

結果はどうあれ、親にたてついて、それでもがんばる気概を持った娘さんも立派ですし。またそれを育て上げたお父さんも立派でしょう。

世襲色が濃い歌舞伎の世界では、後を継ぐことを「襲名」といいます。チョット物騒な表現ですが、その実力で親を「襲って」その名前を「奪い取る」わけです。

自分の立場を脅かす存在まで成長する子供を持った大塚家具の会長さんは、幸せ者なのかもしれません。
(チョット大変そうですけどね!)