波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「ビリオタク」

約 1 分

オタク開業後、いろいろな人と話をする機会が増えました。特に患者さんとは人間の持つネガティブな側面について話し合うことが多くあります。いきおい、自分の暗黒史を思い出します。

自分の過去を一冊の日記にしたとき、「暗黒付箋」をつけねばならない時期があります。

それが、自分の場合、小学4年生から高校1年生の長期にわたります。いずれは過去と向き合い、決着をつけなければならないことも多くあるのですが、それはそれでとても辛いことです。(まだ完全には無理なんですね!これが!)

さて、ゲームとアニメにのめり込み、毎日の生活がそれらを中心に回っていきます。今から考えると完全に「価値観がゆがんで」しまっていたのですが、「依存症」というのはそういうもので、耽溺している最中は自分の思考がゆがんでいることに気づきもしません。いわゆる成績の悪い「ゲーム&アニメオタク」だったわけですが、当時はそれでもよしとしていたわけです。

さて、映画「ビリギャル」を観ると、自分と重ね合わせてしまい、どうしても感情移入してしまいます。「ゲーム&アニメ」への耽溺は、高校一年生の冬に起きたある事件をきっかけに「ピタリ」と止まることになるのです(が、それはまた別の話)。

いろいろな思いが交錯し、高校2年生になった頃、なんとなく「医者になりたい」とおもいました。

思うだけではダメで、実行しなければなりません。

それまでの経験から、実行に移すためには「宣言」が必要であることはわかっていました。
宣言することで「退路を断つ」作戦です。

高校2年生の時、「国立大学医学部に行く」と周囲に話しました。

友人は皆、一様に笑いました。先生と親はあきれかえりました。「不可能だ!」と。

笑わずに真剣に取り合ってくれたのは、すぐ上の兄だけでした。
(たった一人だけでも、信じてくれる人がいるというのは、とても幸運なことなのです。)

それも当然で、当時の私はお世辞にも「進学校」とはいえない高校に通い、成績も全国平均ギリギリだったのです。

今から思えば、そこから映画「ビリギャル」のように、「選択と集中」で、ひたむきに努力すれば、現役で受かっていたのかもしれないのですが、「受験宣言」後も意志薄弱な私は、ダラダラとした生活を送ってしまいました。そして結局、2浪もすることに…。

ひょっとすると、私の医学部進学を信じてやれなかったのは、「私自身」だったのかもしれません。

自分で自分を信じてやらなければ、結果は出ないですもんねぇ….。