波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「受験生とスギ花粉症」

約 1 分
平成27年5月13日(水)
平成27年5月13日(水)

今年のスギ花粉症も一段落したようで、現在はヒノキ花粉症の人がちらほらと見られる程度です。結果的に見ると、今年はあまり症状がひどくならなかったと言う人が多かった様に思います。

私自身、子供の頃からアレルギー性鼻炎や小児喘息に悩まされ、特に受験の時期には鼻水がひどくて勉強に集中できず、市販の鼻炎止めを服用すると眠くなり、といったわけで散々な目に遭いました。

いまならば、自分の知識を持って上手に対応できたと思うのですが、当時はそんなことは全くわからず、強い鼻炎止めを買っては眠気と戦いながら勉強していたわけです。(当時も作用と副作用のバランスがとれたお薬はあったはずなんですが、そこまで頭が回りませんでした。「無知」というのは恐ろしいもんですね)

さて、今は良い治療法があります。出来れば、タイムマシンに乗って過去に戻り、「セルフ仮面」となって自分自身の治療にあたりたいところです。

「サンデー宇部」
平成27年5月13日(水)
より抜粋

質問:
中学生の息子がスギ花粉症で、毎年春先には薬を飲み続けなければなりません。しかし、眠気やだるさの副作用が強くて、勉強に集中できないようです。将来、受験シーズンに不利なのではないかと、親として今から心配です。何か良い方法はないものでしょうか?

回答:
私自身、受験の時には鼻水に悩まされました。花粉症の薬は鼻水や結膜炎を抑える効果がありますが、よく効く薬ほど眠気も強くなりがちです。また、眠くならなくても「インペアード・パフォーマンス」といって、自覚のないまま脳の働きは低下します。鈍脳とも言います。これに対して、最近注目されている「アレルゲン免疫療法」は原則として眠気や鈍脳が起こりません。これはスギ花粉のエキスをごく少量ずつ舌の下に滴下していき、時間をかけて体を慣らしていく方法です。スギ花粉が飛んでいない時期(5~12月)に治療を始め、3~5年かけて治療が完了します。一般的に治療効果が現れるのは開始2年目からとされています。効果には個人差があり、人によっては最初の年から効果があるようです。いずれにせよ、根気強く、気長に治療する必要があります。しかし、治療完了後は要した治療期間の1.5倍は効果が持続しますので、それだけの価値がある治療法です。12才以上ならば治療開始出来ますので、早めに取り組めば、高校・大学受験に十分間に合います。