波乗りクリニック

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「ラプラスの魔女」

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ラプラスの魔女「ラプラスの魔女」 単行本 – 2015/5/15
東野 圭吾 (著)

いわゆる「ラプラスの悪魔」をモチーフに使った東野圭吾氏の新作。

古典物理の世界では、原子レベルのミクロの物体でも、完全に物理法則に従って運動すると考えます。

「Aという物体が、Bという物体に衝突すれば、必ずCという事象が生じる」

「この世はすべて物質から成り立っていて、たとえ人間の思考といえど、突き詰めると脳やシナプスレベルでの物理化学的相互作用から成り立っている」

ということは、

「この世に存在するすべての物質は、それぞれ位置や動きは決まっているのだから、一瞬先の未来は決まっている」

ということは、

「それを積み重ねていけば、遠い未来の出来事も、人の意志とは無関係にすでに決まっている」

という、一連の「運命論的」考えがあります。

提唱者の名前をとって「ラプラスの悪魔」といわれます。

古典物理を勉強する、すべての高校生を悩ますこの悪魔ですが、作者の東野さんも理系出身らしく、ラプラスの悪魔には何らかの思い入れがあるのでしょう。

理系出身の同氏なので、「ガリレオ」シリーズなど、サイエンスフィクションものも多く書いているのですが、私としては今ひとつのように思います。(むしろ、人間の裏側のドロドロしたところをえぐるような作品の方が同氏らしく感じますね。)

理系大学受験生の頭の体操にどうぞ。

内容紹介
“円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。