波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「75歳以上、41地域に移住を」

約 1 分
医療介護ともに受け入れ能力のある41の地方都市圏
医療介護ともに受け入れ能力のある41の地方都市圏

今日は久しぶりに真面目な話をしましょう。

先日、朝刊をざっと見ていたところ、第一面に

「山口県宇部市」

と言う文字が目にとまりました。

「医療介護ともに受け入れ能力のある41の地方都市圏」

ということで、有識者らで構成される「日本創成会議」が発表したものの「地方都市型」に我が波乗りクリニックのある「宇部市」が選ばれています。

今後、首都圏で75歳以上の高齢者が増加し、医療・介護の受け入れが困難になるため、75歳以上の人たちに地方移住を促す方針らしいのですが、その際に受け入れ可能な、受け入れ能力のありそうな都市を選定した模様です。

チョット聞くと、「年寄りは地方にでも行け」と言っているようで、「まるで姥捨て山だ」との声も聞かれるようです。

さて、これをどう評価したものか?

確かに宇部市は大学病院をはじめとして、2次救急を受け入れる大きな病院がいくつもあり、さらに県立の精神科病院、呼吸器専門の国立病院など、医療機関が多くあります。これだけ医療が充実した地方都市も珍しいです。また近年、入所介護施設も次々に開設され、需要と供給が、大きく供給に傾きつつあるように思えます。

首都圏の人から見ると「余裕がある」ように見られても仕方がないのかもしれません。

また大都市型では私の出身地「北九州市」が単独であげられています。高度経済成長期に医療機関が乱立し、その後、「鉄冷え」とともに人口は急速に減り、お隣の「福岡市」がどんどんと成長していくのを指をくわえてみているようにも見えます(失礼)。

これらの都市は、「医療機関がありながら人口が減りつつある、悲しい都市」とも考えられますが、いい方にとれば、「住民や自治体、医療機関の努力によって、医療介護の充実がはかられてきた都市」とも言えます。

いずれにせよ、2025年問題を先送りにせず、感情論に流されずに、早め早めに手を打つことが日本全体の利益になるような気がします。