波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「新規個別指導」

約 1 分

指導早いもので、開業してからもう1年以上が経過しています。

さて、保険診療をやっている医療機関では、開業後1年前後で、厚生局による「新規個別指導」というのがあります。

適正に保険診療が行われているかチェックするのが目的です。

確かに、開業したてのドクターは、各々医学の分野ではエキスパートかもしれませんが、こと保険診療の仕組みに対する知識・技能といった点では必ずしも完璧としているとは限りません。

そのために、新規開業後の早い段階で、その間違いを正し、今後の適正な保険診療に活かすのが目的です。

そうはいっても、指導される側は緊張します。

事前に準備を指定された書類を持って、事務担当主任と二人で山口へ向かいました。医療機関毎の持ち時間は約1時間です。

さて、波乗りクリニックでは在宅医療をメインで行っているので、在宅患者の元へは、とりあえず駆けつけること、すなわち「迅速臨場」を旨としているのですが、この一時間だけは私が直接対応することが「不可能」になってしまいます。

「どうか皆さんの病状が安定してますように!」と、他の診療所の先生とはまた違った意味での緊張感を持って指導に望みました。(まあ、この数年間で一番緊張した一時間だったような気がします)

結果、この一年間、個別指導に耐えうるように、できる限り客観的な事実に基づいてカルテを書き、準備を続けてきたおかげでさほど重大な間違いもないことがわかり、チョットだけ安心できました。(もちろん細かい点についてはいろいろと指導を受け、現在はその改善策を練っているところです)

正直なところ、このところ公私ともにとても忙しい日々が続いており、趣味の読書にも全く時間が割けず、その中で指導日が決まった当初は、「あぁー、とうとうやってきた…」と頭を抱えたものです。(弱り目に祟り目とはこのことか)

しかし、指導を終えてみると、指摘された内容は至極もっともなことばかりで、独り善がりで自分勝手な保険診療にならないように、早い段階で理解できてとても良かったと思います。

まぁ、考えてみれば、こんな「新規個別指導」という体験は、だれにでも出来るわけでもありませんから、その意味でも私は恵まれているのかもしれません。

一件悪いことのように見えて、その実それが良い方向に働く、やはり私の大好きな「万事塞翁が馬」と言うことでしょう。