波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「ネット依存の悪用法」

約 1 分

p1さて、いま世の中で一番大事なのは、新国立競技場やオリンピック、安保がどうこう、といったことではありません。

いま、日本か喫緊に取り組まなければならないのは「ネット依存」についてです。

さて、依存症においては、「依存させる側」と「依存させられる側」がいるわけで、これはいつの世も一緒です。

「酒造メーカーとアルコール依存症患者」、「ゲーム開発会社とゲーム依存患者」、「アイドルを売り出す側とアイドルオタク」、「IT業者とネット依存患者」いずれももたれ合いの関係で、その構造自体も共依存とみることが出来ます。

もちろん、依存する側よりも「依存させる側」に回ることが賢い行動(ずる賢い)と言えましょう。

これが中学生のネット依存の場合、一般的な中学生は高度なプログラミング技術を持ちませんから、当然直接誰かを依存させるわけにはいきません。

身近な知人に声をかけ、「おもしろいからやってみようぜ」とネットゲームの世界に誘い込みます。こうした場合、往々にして誘われた方がのめり込むことが多く、結果としてその友人は成績が急落します。

日本は競争社会ですから、出来るだけ「敵のレベルが下がれば」、自分が有利になります。

こうして、決して自分は熱中せず、(熱中しているふりして)友人・知人に毒をばらまけば良いのです。

そうすれば少なくとも身の回りの人たちは時間を無駄にして、自分を高める努力が出来ず、どこまでも「落ちていく」事になりますから、結果として自分が浮かび上がります。

「誘い込んだ人が勝者」で「誘い込まれた人は被害者かつ敗者」です。これをくりかえし徹底すれば、

「何かに依存しなかった人」が結果として、「相対的に優秀な人」として生き残っていくわけです。

被害者は、「人は良いけど、おっちょこちょい」というレッテルが貼られます。

しかし、この方法だと、全体のレベルが落ちていくなかで、あくまで自分の相対的に成績が上がるだけです。実力が上がるわけではありません。

これを日本国内だけでやった場合、ただ単に日本人の学力レベルが全体に下がるだけ、という結果に陥ります。

じゃあ、これを国と国との関係に置き換えてみると、仮想敵国の中で流行りそうな、おもしろいオンラインゲームを開発し、その国にばらまけば良いのです。10-20年かけて確実にその国の国力は落ちるでしょう。

実はこれは架空の話ではありません。

実際に、ネット依存ではなく、「アヘン依存」という形で国が滅びそうになった例があるのです。

そう、中国です。イギリスから入ってきたアヘンに夢中になり、もう少しで国が空中分解する寸前まで行きました。

現代の「アヘン」と言われる、「ネット依存」ですが、さすがに歴史から学ぶ国らしく、中国は10年前から中央集権国家の威信をかけて、国を挙げてのネット依存対策を推し進め、一定の成果を上げているようです。

お隣の韓国でもネット依存患者の急増に対応する形で国が本腰を入れ、かなり実践的な対策を実施しているとのこと。

さて、わが日本ではいかがでしょうか?

まだ、「ネット依存」の定義も定まらないまま、患者だけは爆増し、対応できる医療機関は皆無に等しいのが現状です。

艦船やミサイルと行った物理的な防衛手段も大事ですが、すでに敵は日本国内に「オンラインゲーム」「その他ネット依存」という形で入り込んでいます。

私は「ネット依存患者の急増」の現状を、インターネットを介した外国からの「テロ行為」と、みても良いのではないかと考えているのですがいかがでしょうか?
(チョットそれは空想が過ぎますかね?)

その昔、友達にはおもしろそうなテレビを紹介し、自分は全くテレビを見ずに勉強時間を確保し、その友達とは「テレビを見たようにして適当に話を合わせ」、他の純真な学生を蹴落としていった人を見たことがあります。
(いや、実際いたのです。こんな恐ろしい人)

現代の中高生が心身・学力ともに伸ばすためには、「ネットしたふり」技術を高め、リアル勉強時間の確保が急務となっています。

寂しい時代になってしまいました。

じゃあ、実際の対策はどうしたらよいのか?

またの機会に。