波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「村田和人さん、ありがとう」

約 1 分

naminori-clinic_20150906_01_002R村田さんの訃報に接し、少々頭が混乱しており、何を書いて良いのか判りません。

私も在宅医療を担う医療人の端くれとして癌末期の人たちには多く接してきました。このたびは大腸癌の肝転移とのことですが、こういった場合、お亡くなりになる一週間くらい前までは、あるていど普通に会話をし、食事をしたり、散歩を楽しんだりすることが出来ます。
それこそ、見た目には最期の一週間で急速に衰えてお亡くなりになるわけで、周囲の人は混乱することが多いのです。一見元気そうに見えるのですが、病魔はその水面下で進行しているわけです。

結局、昨年9月に、「波乗りクリニック チャリティーライブin波乗りクリニック」でお会いしたのが最期になってしまいました。今思うと、その時には病気は進行していたわけです。

ライブ終了後、疲れた体でアンコールやサイン攻めに答えてくださり、その後、私のビートルで新山口駅までお送りしました。

道中、「なぜ、村田さんが教育活動からご自身のライブ活動にシフトしたのか?」、「なぜ私が医学教育から開業に思い至ったのか?」
お互いにゆっくり話すことが出来、最期は新幹線口のロータリーで、(おっさん二人が)ハグしてお別れしました。

その後は、私もなかなか宇部を離れることが出来ず、遠方のライブに行くことは出来ませんでしたが、また翌夏に会う約束をしていましたので、すっかり安心していました。

あまりにも精力的な活動の裏には、周囲が知らない病魔が隠れていることが多いのですが、「やっぱりそうか」という、あるいみ納得、あるいみで後悔の念にとらわれてしまいます。

「今年の夏にはクリニックの海でバーベキューをしながらライブを!」と意気込んでいたのですが、それもかなわなくなってしまいました。

ただ、私の手元には村田さんの残してくれたアルバム達が残っています。

今年発売予定だったニューCD「ド・ピーカン」がどうなるのか判りませんが、それまでは「ピーカン」を聞きながら、追悼したいと思います。

あらためて、「村田さん、ありがとう!」