波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「80-50(はちまる-ごうまる)問題について」

約 1 分
夕日に照らされる丸尾海岸です。言葉では表せないくらい美しい!
夕日に照らされる丸尾海岸です。言葉では表せないくらい美しい!

久しぶりにまじめな話を。

最近、実際に目にすることの多い「8050問題」ですが、まだ意外と知られていないようです。

先日出た医療系の研究会でもその話を振ってみたのですが、私が作った造語だと思われていたりして、本当に意外でした。

(福祉系の人にも話してみたのですが、意外と知られていないようですね)

歯科領域における、「8020(はちまるにいまる)運動」というのは、「80歳でも20本の歯があると健康に過ごせますよ」、あるいは「80歳でも20本の歯があるように若いときからメンテナンスしていきましょうね」という意味合いで、これは多くの人に浸透しているところです。

それを語呂合わせで、もじったように「8050問題」と、80歳前後の高齢者が引きこもり状態の50歳前後の子供さんと同居している状態を指して言われます。

現在、お子さんに安定収入がなくても、親御さんの年金やその他諸々の残された財産で生活している人たちが大勢います。親御さんが元気なうちはいいのですが、未来永劫そんなわけにはいかず、いずれは破綻して行政が出動することになるわけです。

在宅医療に関わっていると否が応でもそのような現場に出くわすわけですが、その元をたどっていくと、50代の親御さんと20代の社会的引きこもり状態のお子さんに行き当たります。つまり、そのような人たちが30年後は「8050問題」に直面していくわけですね。

このようなケースを見ていると、やはり「30年前に医療が介入していれば…。」と残念に思うことが多くあります。

このあたりは歯科に関する「8020運動」にも似ていますが、「8050問題」も、やはり早めのケアが必要です。

「5020問題」で解決しておけば、後に尾を引くことはないのですけどね…。

でも、そうは言っても、どこに相談していいかわからないわけですよね、実際のところ。

なんとか、早めに医療につながるいい方法はないもんでしょうかね?本当に頭を悩ます問題です。