波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「ほうきを持って旅立とう」

約 1 分

魔女の宅急便今日で3月も終わり。学校では離任式などもあるようで、子ども達は春休み中にも関わらず、登校しなければならないようです。

さて、そんなわけで故郷を旅立つ人も多い季節です。

私が大学へ入るとき、新幹線のホームまで親が送ってくれたわけですが、私ははやく一人暮らしをしたいという気持ちが強く、とくに悲しくなるわけでもなく、座席へ着きました。

横を見ると、やはり大学入学なのか就職か分かりませんが、同じ年くらいの男子が窓に顔をつけて、ご両親らしき人に向かって手を振っています。

反対側にはそれをほほえましい表情で見ている年配の方々も乗っています。

新幹線が走り出し、ホームが見えなくなると、その男子はめそめそと泣き始めるではありませんか…。はやく実家から離れたくてしょうがなかった私には全く理解不能な心境でしたが、反対側に座っていた人たちと顔を見合わせてしまい、車内はどんよりした空気になりました。

そんな中、年配の人が私の荷物をみて「にやり」と笑います。

そう、私の持っていた紙袋からほうきの柄がのぞいていたのです。

うーん、今考えると、なんとなく魔女の宅急便ですね。

もしかすると、その男子は入学や就職ではなく、遠方の予備校に行く途中だったのかもしれません。修行のたびに出されたのかもしれませんね。その後その子がどうなったかは分かりませんが、今では立派な中年になっていることでしょう。

というわけで、前置きが長くなりましたが、一人暮らしで気分が落ち込んだ人におすすめの一本です。
(子供の時とはまた別の見方が出来ること請け合いですね)