波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「災害とアルコール」

約 1 分

pixta_5014095_S被災地域に援助に駆けつけるとき、人はいろいろなものを持って行きます。

食料、医薬品、燃料、その他数え上げればきりがありません。

そのほとんどが必要とされるものですが、なかには歓迎されないものもあります。

その一つがアルコールです。

確かに、毎日の晩酌が欠かせない人にとっては、被災後の心と体を温めてくれる大事なものです。

焼酎や日本酒を片手に、はせ参じればかっこいいかもしれません。

しかし、実際には避難所にアルコールが持ち込まれることでトラブルが多発したり、飲酒量が増加したりする問題が指摘されています。(被災地で新たなアルコール使用障害が発生するかどうかは結論が出ていません)

また、被災地ではアルコールが摂取できなくなり、そのための離脱症状でアルコール問題が表面化するケースもあります。この場合は早めに治療につながれば言うことはないのですが、それまでに多の被災者へ迷惑をかけることになり、二重のダメージとなります。(実際、そういった患者さんを何人か見たことがあります)

上記を要約すると、以下のようになります。

1. 災害後、地域の飲酒量は全体的に増加します。
2. 災害前から飲酒問題をもっていた人は災害後に飲酒問題が悪化します。
3. 災害前に飲酒問題のなかった人に、災害により飲酒問題が新たに発生するかどうかについては、結論が得られていません。

詳しくは久里浜医療センターのホームページをご覧ください。