波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「不安を減らすために」

約 1 分
無断転載禁止です。
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よく政治の世界などでは「国民が安心して生活できるように」と行った言葉が聞かれます。

また、私の本業である医療の世界でも「安心」という言葉は多用される傾向にあるようです。

ただ、私自身はこの世的な事柄で、心底「安心」しきったこととはないように思います。

今日のこの澄み切った五月晴れも雨風の合間合間のことですし、平和というのも戦争と戦争のつかの間のことです。

理性があれば先を見通すことが出来るようになりますから、それはいわゆる「予期不安」に近い形をとって現れます。

「不安」を訴えて私の所にやってくる患者さんも多いのですが、社会そのものが不安を抱えている訳なので、ある意味当然なのでしょう。

そう考えると、「真に安心できる」というのは、物心つく前の赤子にのみ許された特権なのかもしれません。

そのようなわけで、往診後に患者さんから「おかげさまで安心です」といった言葉をかけていただくと、医者冥利に尽きるのですが、「本当に安心を提供できたのか?」と、なんとなく複雑な気持ちになります。

波乗りクリニックも開業3年目に入り、近隣住民の方々にも認知していただけるようになってきました。

「真に安心できる」状態は作ることが出来ないかもしれませんが、少しでも「不安を減らす」よう、日々努力していきたいと思います。