波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「酒飲みの気持ち」

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無断転載禁止です。
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「先生は酒を飲まないから、私の気持ちがわからないんだ」

と言う患者さん、時々います。いや、口には出さないものの、心の中ではそう思っている患者さんは多いのではないかと。

ただ、同じ実体験がなければ治療できないかというと、それはまた別の問題です。

それこそ、私には生理痛の経験も癌になった経験もないわけですが、そこは自分の経験だけではない資料や伝聞推定から現象をひもとき、治療を行っていくわけです。

逆に、似たような実体験を持っていると、そのことに引きずられて本質を見失ってしまうこともあるわけです。

(「自分はほどよくお酒を楽しめる。けれど、アルコール依存の人はそうではない。なぜだ?」ということで、結局人の気持ちはわからない)

患者の痛みに共感すること、共感しようと努めることは大事ですが、思い入れが強すぎると偏光フィルターで見るように、特定の情報が入ってこなくなる可能性があります。

「酒飲みではないからこそ出来ること」もあるのではないか?

ボンヤリとそんなことも思っているのです….。