波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「感染対策で大切なこと」

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「感染対策で大切なこと」

それは、「完璧を目指さないこと」だと思っています。

60~70点、を目指せば良いのではないかと。

最近流行っている夏かぜも、冬に流行るインフルエンザも要するに手洗いをしっかりやったり、不用意に顔やその他を触ったりしなければいいことのなのですが、それとても完全に防ぎきることは出来ません。

病院や施設、学校でも風邪が流行ると犯人捜しが行われます。

まず、これが人間関係を悪くします。

感染対策委員会に任命された職員も、言いたくないけど言わないといけない。監視したくないけど監視しなければならない、という環境の中で少しずつ人間関係が悪くなっていきます。

感染対策について勉強すればするほど、「○○でなければならない」と教条的になっていき、頭の堅い人間になってしまいます。
(もともとそういう傾向のある人ですけどね)

今の常識が数年後には非常識になっている可能性もあります。

19世紀に塩素による消毒を提唱した産科医のゼンメルワイスは、上司の許可も取らずに勝手に手洗いの規則を決めてしまったそうで、確かにこの人の業績はすばらしいのですが、当時はその攻撃性故に全く受け入れられず、医学界から排斥されたようなのですね。

その後、リスターという外科医がもう少しソフトな切り口で手洗いの重要性を提唱し、今日では常識的に受け入れられるようになっています。

ここから学ぶべきは、「急いで完璧を目指さないこと」でしょう。

ほどよくバランスをとりながら、少しずつ改善を目指すこと。上手に情報を伝えていくこと。

あと、具体的には、「感染対策担当者を持ち回りで全員体験すること」。大きな職場では無理かもしれませんが、比較的小規模な施設や病院ならば可能かもしれません。

私のまわりも持ち回りで風邪を引いていますので、そろそろ私におはちが回ってくるかもしれませんね。