波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

Carpe diem(カルペ・ディエム)

約 1 分

いまを生きる「Dead Poets Society」(死せる詩人の会)
 (邦題:「いまを生きる」)

 1989年の作品(日本公開は1990年)です。時は1959年、ロビン・ウィリアムズ扮する英語教師のキーティングが、母校である名門進学校に赴任してきたところから物語が始まります。

 劇中でキーティングが発するラテン語「Carpe Diem」、「いまを生きろ」ないしは「いまを掴め」が物語を貫く主題です。

 よく映画の要約に「伝統と規律に縛られた生活を送る生徒たちにキーティングが型破りな授業を行い、生徒たちに潜在する可能性を喚起する」等と書かれていますが、この映画は見るものによってその形を変えていきます。

 ロビン・ウィリアムズはキーマンですが、あくまで主役は生徒たちで、それぞれの挿話だけで一本の映画が撮れそうな内容を含んでいます。

 古い映画なので映像の鮮明度はそれなりなのですが風景描写そのものはとても美しく、見るだけで癒やされるシーンがいくつもあります。

 最初に見たときは現代はストーリー展開だけに気をとられていたのですが、最近になって見返して、Carpe diem(カルペ・ディエム)の意味を改めてかみしめています。そのことが理解できるようになったときには、すでに時は過ぎ去っています。皮肉にもCarpe diem(カルペ・ディエム)なのです。

 ハリウッド映画もこの頃まではオリジナルの脚本がすばらしかったのですが、この後、マーケティング手法を用いて、確実に収益が見込める原作もの、CG頼みのものを作るようになり、停滞期に入っていきました。(ただ、最近はチャレンジングな映画も増えてきて、少し復興している気がします。)