波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「待たせる気持ち」

約 1 分
転載禁止です。
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先日、新聞に掲載されていた吉本ばななさんのエッセイに、いつも混んでいるカレー屋さんについて書かれていました。

『たくさん待つのに少しも店員さんがいばっていなくて、すごくおいしくて、急かされて食べることのないお店だ。』

読みながらいろいろと考えさせられました。

クリニックの外来も日によって波があり、混雑するときと、ゆったりと診察できるときとがあります。

「待つ」よりも「待たせる」方がつらいもので、待合の患者さんが増えていくと、ついつい焦って診療が荒っぽくなってしまいます。

理想的にはどんなに忙しくても、待っている患者さんが増えても、いつもと変わらず淡々を診療していくのが良いのですが、まだまだ、このカレー屋さんのような境地には到達できません。

患者さんの中には、自分より後の患者さんを気遣って、早々に診察室を出ようとされる人もいますが、そんな気持ちにさせてしまうというのも、その医療機関の問題なのでしょう。

そもそも、カレー屋さんと診療所では職種が違うし、待ち方、待たせ方もちがうと思うのですが、「せかされて食べることのない」というのは、参考になる言葉でした。