波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「出力」の効用

約 1 分

書き取り 以前、何かの本で(たぶん池谷祐二氏の本)で読んだのですが、「出力」することが記憶の強化には重要らしいのですね。

 当たり前のことですが、漢字や英単語を覚えるときには繰り返し紙に書きます。口に出して読むのも効果的です。当然と言えば当然なのですが、なぜこれが記憶の強化につながるか?ということです。

 人間そんなに一度にいろんな事は覚えられません。そこで、直接生命に関わることから優先的に学習するようになっています。漢字や英単語の順序は、当面生き残るのに必須の知識ではありませんから、優先順位は低くなります。
 だから簡単には覚えられないのです。
(どこに冷蔵庫があり、今何が残っているか?といった問題の方が、漢字や英単語よりも生命維持には大事です)

 繰り返し書いて、書いて、また書いて、今度は口に出して読んで、また読んで、を繰り返すと、その人の脳(海馬周辺の記憶に関連したところ)が
「これだけ繰り返し出力する情報、よく使う情報は大事だ。生命に関わる!」と勘違いしてしまうようなのですね。
 だから繰り返し出力する(かき出す、人に話す)と、覚えやすい。

 「出力」するためには「入力」する必要があるから、「本を読み」、「人の話を聞く」と、良い知識の循環が回り始めるのです。