波乗りクリニック

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「毎日ドリップコーヒーで肝機能改善」

約 1 分

今朝、ドリップコーヒーを飲みながら朝刊を眺めていて、産経新聞(共同通信)で気になる記事を見つけました。

「毎日ドリップコーヒーで肝機能改善」 産経新聞平成25年12月12日(木)
 肝炎や肝硬変といったC型慢性肝疾患の患者で毎日1杯以上のドリップコーヒーを飲む人は肝臓の機能が改善するとの研究結果を大阪市立大のチームがまとめ、11日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表した。
 大阪市立大病院を受診した20~80代の患者376人で、肝細胞が壊れると上昇するアラニン・アミノトランスフェラーゼ(ALT)という酵素量の変化と、コーヒーを飲む頻度の関係を調べた。
 ドリップコーヒーを1杯以上飲んでいた人は飲んでいない人に比べ、1年後のALT値が正常値を維持していたり低下したりした人が多かった。量を飲めば飲むほど、効果が上がっていた。
 理由は不明だが、缶コーヒーやインスタントコーヒー、カフェインが入っていないコーヒーを飲んでいた人では効果があまりなかった。
 研究チームの佐々木八千代准教授(老年看護学)は「肝炎は10~20年で肝硬変に移行するとされており、さらに長期的な調査をしたい」と話した。これまでに、同じチームの大藤さとこ講師(公衆衛生学)がコーヒーに肝がんの発生を抑える効果があるとの研究成果を発表していた。〔共同通信〕

早速原著を検索してみました。

「Effect of Caffeine-Containing Beverage Consumption on Serum Alanine Aminotransferase Levels in Patients with Chronic Hepatitis C Virus Infection: A Hospital-Based Cohort Study」

http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0083382

アブストラクトだけでなく、全文表示できました。
詳しく読んではいませんが、ざっとデータを見たところでは、銘柄やフィルターの種類は分けてないようです。

ドリップコーヒーが良いところを見ると、カフェイン以外の交絡因子があるのかもしれません。
最近、「適量のコーヒーは体に良さそうだ」という研究結果が多いですね。

ただ、何でも度を超すと副作用が大きくなります。私も以前、大学院の動物実験でカフェインを使っていましたが、神経細胞に対する興奮作用はすさまじいものがあり、とても驚いたことがあります。
以来、カフェインを含んだ飲み物は、なるべく午前中(さもなくば遅くとも15時くらいまで)、としています。

以前に読んだ論文では、どうやらコーヒーの消費や体の反応にも地域差・個人差があるようで、遺伝子レベルでの研究も進んでいるようです。
朝コーヒーを楽しみながら、研究結果を待つこととしましょう。