波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

三省

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三省(さんせい、さんしょう)

 毎日三度反省すること、1日に何度も自分の言行をふりかえってみて、過失のないようにすることです。とても素敵な言葉ですが、自省・自戒もあまり度が過ぎると自己嫌悪に陥り、前に進めなくなります。

 内村鑑三は、アマースト大学留学中に「日々自分は成長しているのか?」との疑問を抱え、つらい日々を送っていました。
そんなある日、シーリ-総長にその悩みを打ち明けました。

 シーリー総長は言います。
「あなたのしていることは、一度植えた植物の根を毎日掘り出し、どのくらい成長したか?と、確かめているようなものだ」
「そんなことをすると、かえって植物は育たなくなってしまう」と。

 内村はこれを機に立ち直ったと言われています。

 オスラーがエール大学で行った非常に有名な講演「生き方(A Way of Life)」の一節にもこうあります。

 『なぜなら、人生の悩みは主として、前を見て後ろを振り返るという愚かな習慣から生まれるからである。 ~中略~ 過度に心を悩ませる学生も、過去を振り返らず将来を思い煩わずにいれば、心の平静を見いだすことができるのである。』

 時に自らを省みることは大事ですが、1日3回は多すぎるのかもしれません。