波乗りクリニック

在宅医療とフリーアクセス

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 SONY DSC「現在、日本では、訪問診療専門のクリニックは認められていません(少なくとも保険診療の範囲では)。これは患者のフリーアクセスの権利を守るための措置です。」

といわれても、何のことだかさっぱりわかりません。

波乗りクリニックは「訪問診療(在宅医療・往診)」に軸足を置いた診療所ですが、その一方で、内科外来・心療内科外来も行っています。

私自身、一カ所にじっととどまるのが苦手なたちで、一日中同じ診察室や検査室で過ごすことは出来ません。

世間はよく出来ていて、そんな、チョット他動気味な私のために、訪問診療や往診という道がありました。

当然のようにその道へ進み、10年以上の在宅医療修行期間の後、昨年5月、丸尾の地に開業したわけです。

当初は朝から夕方まで、一日中往診に明け暮れる「訪問診療専門クリニック」を考えていたのですが、それを阻んだのが、冒頭の「フリーアクセス権」です。

患者は誰でも自由に、自ら医療機関を選んで受診する権利があります。これを「フリーアクセス権」と言います。

「訪問診療専門」を認めてしまうと、限られた人しか診察を受けられなくなり、患者の「フリーアクセス権」を侵害してしまうというわけです。

最初は、「いかにもお役所が考えそうなこと」と否定的にとらえていました。

「訪問専門も認めれば良いのに」と。

しかし、開業から今までの9ヶ月足らずを振り返ってみて、「外来患者との出会いが、いかに大事か」、よくわかります。

外来を通して知り合った患者さんたちから、いかに多くのことを学んだか…。もしもそれらがなかったら…。ぞっとします。

フリーアクセス万歳です。

今日もまた、外来と訪問診療、この二つの波にバランス良く乗っていきたいと思います。