波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

空気のような医療を

約 1 分

空と海今日はちょっと空想的な話を一つ。

「どのような医療を目指しているのですか?」と時に聞かれます。
「あなたの理念は?」と。

そんなときは、「そうですね。まあ、強いていうなら『空気のような医療』でしょうか」と答えます。

空気は常に私たちの周りにあり、「普段は意識していないけれど、ないと困る」ものです。
私は医療の本質、本来あるべき姿に似ているのではないかと考えています。

小学生に将来の職業を尋ねると、「お医者さん」が必ずランキングの上位に入ります。
時に「○○病院△△科の部長になる」といった具体例をあげる子もいます。お父さんが憧れなのでしょう。
とても微笑ましいものです。

また、新聞やニュースを見ると何かしら医療関連の話題が取り上げられています。
「医療崩壊」「医師不足」「医療事故」といった暗いニュースが多いです。
一方で、新しい検査・治療法が次々と開発され、一見明るいニュースもあります。

そういった報道に接するたび、少し違和感を感じます。

うまく説明できないのですが、現状では社会全体に対する医療の占める割合が大きすぎる様に感じるのです。
(職業柄、そういった記事が目にとまりやすくなっているのかもしれませんが…。)

世の中の人すべてが健康な、そんな天国のような場所は地上に築けそうにありませんが、願わくばいつの日にか、
「そういえば医師という仕事もあったね」と、小学生の意識にも上らない、そんな「空気のような」大事な脇役になることを望みます。