波乗りクリニック

「薬嫌い」を考える  <その1>

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薬2時々、耳にするのが、

「血圧の薬は一度飲み始めると一生飲まないといけなくなるので、血圧が高くても(気にしないようにして)薬を飲まずに耐えています」

「糖尿病の薬を飲み始めると一生飲まないといけなくなるので、(なんとなく)食事療法のみで、薬に頼らないようにしています」

「インスリンを打ち始めると一生打ち続けないといけないので、(血糖はとても高いけど)打ちません」

といった声です。

「???」と思われると思いますが、実際いるのです。こういう患者さん…。

上記の声は、実は都市伝説ともいえるもので、すべて誤解です。

病状にもよりますが、早めに治療を始めれば、血圧の薬を減薬したり、やめたり出来る場合もありますし、糖尿病の薬、インスリンも例外ではありません。

私の患者で、どんどん回復して、インスリンがいらなくなる人、血圧が安定して薬を減らしたり、やめたり出来る人も大勢見てきました。

そもそも、高血圧や糖尿病を放置すると、将来心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などのリスクが上がるので、そうなる前に押さえるのが本筋です。

最初の前提が掛け違い、さらに論理が矛盾を来しているのです。実に残念なことです。

こうなると、いくら私が説明しても患者さんは聞く耳を持ちません。

そうかと思えば、処方薬を拒否する一方で、効能もはっきりしない高価なサプリメントを一生懸命飲んでいたりします。

ネットやテレビで仕入れた「なんとなくわかったような話」よりも、「直に」かかりつけの医師と話し合うことをお勧めします。

薬とは上手につきあい、健康維持に必要なものは素直に服用し、不要なものは無理して服用しない。

これが原則です。