波乗りクリニック

一般内科・心療内科・在宅医療

「薬嫌い」を考える  <その2>

約 1 分

kanpou一般に流布する薬に関する誤解に

「漢方薬は副作用がない」

「漢方薬は効き目がゆっくりでマイルド」

というイメージがあります。

たしかに「当たらずといえども遠からず」といったところです。

昔の漢方薬は木の根っこなどを根気強く煮詰めたりして作っていましたから、一回あたり1~2リットルは飲む必要がありました。

ちなみに漢方薬が「食後服用」ではなく、原則として「食前や食間の服用」になっているのは、大量の煎じ薬を飲まないといけなかった時代の名残ではないかという説があります。

当然のように多くは服用できませんから、副作用も少なく、その分効果も少ないので、上記のようなイメージが定着したのだと思います。

しかし、最近の漢方薬は製剤化され、顆粒状で大量に服用することが可能になっています。実際、私の患者でも副作用で怖い経験をしたこともあります。漫然と飲んでいると肝障害を起こしたり、電解質異常を起こしたりすることはざらにあります。

ですから、西洋薬と同様に考え、常に副作用が出ていないか考えながら服用することが大事です。

こう書いてくると「漢方嫌い」の医師と思われそうですが、決してそうではありません。

私自身も「こむら返り」や「風邪」のときは漢方を服用することがあります。

大事なのは目の前の患者に、本当に何が必要か?それを考えて、西洋医学の薬であろうと、漢方であろうと、慎重に考えながら使うことだと思います。