「履修履歴」面接─導入、質問、評価のすべて
辻 太一朗 (著)
一時期、「いかにしてモチベーションが高い人を採用するか」ということが、人事担当者の間で重要視されていました。
しかし、モチベーションというのは上がったり下がったりします。ずっと高く保つことは出来ません。いかにもモチベーションが高く、仕事をばりばりやってくれそうな人は、やる気があるときはいいのですが、なくなるととたんにダメ社員に成り下がってしまうのです。
どんな職種でも、仕事の大半は地味で辛いことです。
ということは、モチベーションが低いときでも「しっかり、きっちり」仕事をしてくれる人が企業にとっては望ましいということになります。
そんなわけで、「モチベーションが低いときにどんな行動をとったのか?」を面接で見抜くことは大変重要になってきます。
そこで活用されているのが「履修履歴」です。ただ単に成績の優劣を見るのではなく、「やりたいこと」ではなくて「(いやだけど)やらなければならないこと」に直面したときにどんな行動をとるのかを見るのに活用されています。
「すべての人事担当者必読!」とまでは行きませんが、ざっと目を通しておいて損はありません。(内容は少々まどろっこしいので、読むのは前半だけでもいいかもしれません…。)